善得寺は1363年開山された寺で、戦国時代には駿東第一の大規模な寺院でありました。
今川義元の軍師で、善得寺の住持でもあった太原雪斎の呼びかけによって、善得寺の会盟あるいは、甲相駿三国同盟とも呼ばれる武田、北条、今川の三国同盟がこの寺で1554年に結ばれた事は歴史にも有名であります。
しかし、1569年にその同盟を破り駿河に侵攻した武田軍によって善得寺は焼失いたしました。
その後は、再建・衰退を繰り返し江戸期には小さなお堂のみの寺となり、明治に廃寺、法雲寺に吸収合併されました。
現在その跡は善得寺公園となり市民の憩いの場所となり、歴代住職の墓石、傍らに「3将会盟」を象徴した石組みが往時をしのばせております。